アルプスから高尾山

国際結婚しスイスに5年住んで帰国した主婦が日本とスイスのギャップに弄ばれる

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ハーフの子供あるある①

日本でハーフの子供を連れて歩いていると本当によくまわりの人に声をかけられる。

といっても、ハーフでない子と出歩いたことがないのでもしかしたら子連れならハーフでなくとも声をかけられやすいのかもしれないが。

 

長男は顔は私にそっくりだが髪の毛が茶色いので確かに目立つ。

一方、外出時は常に私のお腹にコアラ状態の次男はもう数ヶ月で1歳になるのに髪が無い。そして、顔は目がパッチリ二重のヨーロッパ風である。

 

そこでハーフの子供あるある。

『我が子のことを褒められると、ちょっと切なくなる』

 

次男をお腹にくっつけて電車に乗っていると、隣に座ったマダムに話しかけられる率は今のところ90パーセント以上。

 

マダム: 「あらぁ、かわいいわねぇ。おめめがパッチリでぇ。」

次男: (微笑み)

私: 「ありがとうございます。」

 

初めのうちは遠慮がちにしていたが、別に私に全く似ていないし、たしかにおめめパッチリだし、謙遜するのも白々しいのでもうお褒めの言葉はありがたく頂戴することに決めた。

 

マダム:「あら~笑ってくれるのねぇ。かわいいわねぇ。お肌も真っ白で。」

次男:(微笑み)

私:「そうですね、白いですね。」

このあたりからもう返答に困ってくる。

 

マダム:「もしかして、ハーフなのかしら?」

私:「はい、そうなんです。」

マダム:「やっぱりそうよねぇ。顔立ちがずいぶんはっきりしてるものねぇ。」

私:「父親はあっちに座っています。」

座席の混み具合の関係で斜向かいに座る旦那:(微笑み)

マダム:「ああそうね、やっぱりハーフよね。かわいいねぇ。」

私:「はい、私でなく父親似で良かったですぅ。あはは~」

マダム:「うふふ~」

 

はい、こんな感じで最後は自虐フィニッシュ。

 

先日、帰国後初めて会った友達に次男をお披露目したときも、

「てか◯◯(私)の要素ゼロじゃん。あっはっはっはっは~」

と気持ちいいくらい笑われた。

 

こんなに笑われても全く腹は立たない。むしろ私も自分で笑えるレベルである。

もう冗談でなく、この子本当に自分から出てきたよね?と出産に立ち会った旦那に3回は確認済みだ。

 

 

長男は茶髪だが、笑うと目がなくなるところが私に似ているとよく言われる。

スイスにいたころ、そんな彼を連れて歩くとよくまわりの人に話しかけられた。

その内容はほとんどが

「あなた、どうやって茶髪のアジア人作ったの!?」

だった。

顔がとてもアジア人風で髪色が結構明るめなので、むこうではそれがエキゾチックで目立ったらしい。

 

 

あ、そしてもう一つ、

ハーフの子供あるある。

『生後半年で自分のまつ毛の長さ越される』

 

これは日本人顔の長男にも該当する。私に似ているくせにまつ毛だけ異様に長い。

次男は言うまでもなく。

女の子だったら将来マスカラ塗るの楽しいだろうに。。。と、マスカラ塗るとき辛うじて拾える程度の自分のまだらまつ毛を眺めながら白昼夢に耽る。

 

なんだかこんなこと考えてはいけないと思いつつも、私に似た長男がはずれくじを引いたような気持ちになることがあることは否定できない。

そんなときは、次男の髪の毛がこのまま生えませんように、と願う。

 

イケメンなハゲ=茶髪で私の顔

 

茶髪の日本人仕上がりの長男も、私と似ても似つかぬ次男も、不思議とどちらも同じくらい愛おしいのである。