アルプスから高尾山

国際結婚しスイスに5年住んで帰国した主婦が日本とスイスのギャップに弄ばれる

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夏が来るぅ~ そして奴も来るぅ~

今日はここ最近にしては暑すぎず比較的過ごしやすい天気だった。
夏の前に梅雨が来ることなんて忘れて私の心はやたら夏モード。

alpestakao.hatenablog.com


しかしこれからの季節、私にとって楽しみも増えるが心配事も増える。

夏の嫌われ者


人々は夏というとどのようなものをイメージするのだろうか。
私が夏と聞いて思い浮かぶのはビアガーデンや花火。どちらも好き。
そして何故か思い浮かぶのは“風鈴の音を聞きながら縁側に寝転ぶ”シーン。

これは私自身の経験ではなくテレビのCMなどでよく目にする夏の光景。
夏といえば縁側。
そして縁側といえばそう、蚊取り線香
夏といえば憎き蚊の季節でもあるのだ。


私のように無駄なところでセンシティブな人間は耳元で蚊の羽音を聞いてしまったら最後、気になって落ち着かなくなる。
寝床で聞いてしまうと一瞬にして眠気が飛んでしまう。
東京の郊外に住む我々の家のまわりには緑も多く、小川も流れているので蚊にとっては住みやすい環境に違いないのだ。

スイスに引っ越す前に、旦那に蚊取り線香を使ってみようかと提案したことがある。
私は特に蚊取り線香ファンなワケではなかったが、日本の伝統的なものなので外国人は喜ぶのではないかと思った。
すると彼から予想外の答えが。

「え。それって蚊が死ぬんだから人間にとってもいいワケがないよネ」

この言い方が無性に癇に障ったのを今でも覚えている。


しかし蚊取り線香である必要はなくともそろそろ何か蚊対策をしないといけない。
蚊に耳元で囁かれたくないし刺されたくない。
何より子供たちが小さいので蚊が運ぶ感染症も心配。
そして家の中に迷い込んでくる蚊の数は日に日に増えていく。


対策が進まない理由


そんな状況なのに、我が家では未だ蚊撃退グッズを揃えていない。
蚊が飛んでいるのを見かけるたびに素手で仕留めている。
何とも原始的な方法だが、蚊対策がはかどらない理由がある。

それは蚊に刺されないから。
家の中にいると結構な頻度で蚊を見かけるし寝ている間に蚊の羽音は聞くのに不思議と刺されないのである。


そしてあるとき気がついた。
私たちの可愛い息子(長男)が蚊に刺されまくっていたことに。


確かにたまに刺されているのを見かけたことはあったが、そんなに気にしていなかった。
しかし先日、長男と風呂に入ろうと全裸にしたところ10箇所近くも蚊に刺されているのを発見した。

私と旦那、そして間もなく1歳になる次男は無傷である。
これはどういうことなのか。


狙い撃ちされる長男と蚊に素通りされる私たち


我が家で蚊に刺されるのは決まって長男。
しかし何故。

なんとなく原因の見当はついている。
家族の中で長男の体温が一番高いから。そして汗っかき。
きっとこれだ。
ネットで調べてみると私の予想は外れてなさそう。
しかしおかしいのは私も蚊に刺されやすい人の条件(アルコール摂取等)を満たしているのに刺されないこと。

長男以外は蚊に見向きもされない理由を一人ずつ考えてみた。

私: 家族の年長者(フレッシュさに欠ける)。

旦那: 体毛のせいで蚊の足場が無い。
スイス人と付き合い始めてビックリしたこと 〜体質編〜 - アルプスから高尾山

次男: 蚊は赤ん坊は殺らない。あ、そんなことないらしい。ほとんど刺されたことがないのは単に長男の持つ蚊を惹きつける魅力に負けているから?それとも物理的に小さいから?


昨夜の出来事。
家族で夕食をとっているときに、私がふと隣に座る長男の顔を見るとコメカミで蚊がまさに血を吸っているのが目に入った。
私は脊髄反射並みのスピードでそのコメカミにいるヤツを平手で叩いた。
前触れもなく母親に叩かれた長男は何が起きたかわからず、その3秒後に泣いた。
ごめんよ息子。
その後それは蚊からあなたを守る為だったのだよと説明する。

私の手と彼のコメカミを洗う。刺されていたと見られる箇所は赤くも何ともなっていない。
叩いたことに心が痛むが結果的に息子を苦しみから救うことに成功した。



今朝、朝食をとる息子の横顔を見て唖然。
コメカミは赤く腫れていた。
顔を叩かれた挙句、かゆみにも苦しめられた息子。
母ちゃん、胸が苦しいよ。


3歳の長男が犠牲となり我が家の平穏な日々は保たれている。

父ちゃんと母ちゃん、明日こそ何か買ってみせるから待ってろよぉ!